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2026/02/05 (Thu)
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私立日高見学園 補足(2)
<用語解説>
【カンナギ】
精霊や上位霊体を自分に憑依させたり、それらと直接交信をしたりして、特定の情報を得る者達。
巫女、あるいはチャネラー的な存在。
【遠見】
いわゆる千里眼。
離れた場所の状況を見たり聞いたり感じたり出来る者達。
【菊桐姫】
キクリヒメ、又はココリヒメ。
水分家(ミクマリ家)の人間で、特に霊力の強い女子に継承される職掌名。
【御祖家】
一般的に呼ばれる「御祖家」とは御祖、奇杵、沫蕩、いわゆる御祖御三家の総称である。
以前はこの三家それぞれに明確な役割が振り分けられていたが、現代ではかなり流動的で曖昧になっている。
基本的にはインド・ヨーロッパ語族に見られる三機能区分に似ている。
御祖が生産性、奇杵が軍事性、沫蕩が祭祀性を司っていた。
しかし上記したように今ではかなり混交している。
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2011/09/15 (Thu)
私立日高見学園 第2章
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私立日高見学園(12) 瓜生襷
巡業の劇団員だというあの男達の一人が身に着けていたのは銃だろう。
おそらく本物だ。
屋上から見ただけじゃ分からない。
芝居で使う小道具かもしれない。
だけどあいつらの身のこなし、統率された動き、あれはただの劇団員の動きじゃない。軍人のそれだ。
だから確信を持って言える。
紛れも無く本物の銃だと。
だったら話は早い。
結論はすぐに導き出せるが、それはにわかには信じ難い。
まさかこんな大胆で大掛かりな作戦、やってイイものなのか?
ここは日本だぞ!?
しかし、妙だ。
何故みすみすあんな奴らを侵入させた?
本来ならここに近づくことさえ出来ないはずなのに。
・・・・・、御祖家に、御祖香久夜に何かあったのか?
どうやらオレのあずかり知らないところで、いろいろ起こっているらし。
まずは状況把握、情報収集。
「オレはちょっと体育館の様子を見てくる。おまえはどうする?」
「もちろん、お供しまっす☆」
面足千万喜は無表情のような笑顔を浮かべて言った。
う、来るんだ。断ると思ったんだけど。ま、イイか。
足手まといになるようだったら捨てていこう。
校舎の1階まで下りて、渡り廊下に出る。
車の周辺には誰も居ない。
もう荷物は運び終わったらしい。
さて、どうしたものか。
別に学校の生徒なんだから、敷地内を歩いていてもなんらおかしな事ではない訳で。むしろ堂々と歩いていってもいいんだが。
どうも習性的に物陰に隠れて様子を窺ってしまう。
はたから見たら様子がおかしい挙動不審者でしかないよなぁ。
かくれんぼ、なんて歳でもないし、だいたい今授業中だし。
って、あれ?
ふと気が付けば、さっきまで後ろに隠れていた面足千万喜がいない。
・・・・・、ま、いっか。
むしろいない方がイイし。
多分、このまま体育館に近づけば、100%見つかる。
体育館はまったく独立した建物だ。
全方位カバー出来る見張りはつけてるはずだ。気付かれずに近づく術はない。
学校の生徒だということで素知らぬ顔で行ってもダメだろう。
どうやってにしろ近づけば、中から交渉役が出てきて、関係者以外立ち入り禁止だとかなんとか言われて門残払いを喰らうのがオチだ。
なんて渡り廊下の校舎側の端で思案していたら、いきなり体育館の鉄製のドアが引き開けられて、中から一人出てきた。
制服を着ている。
ウチの生徒らしい。
どんどん渡り廊下を歩いてこちらに向かってくる。
ま、特に何する訳でもなく待ち受ける。
だって生徒なら、なんとでもやり過ごせる。
とりあえず、中の様子を訊こう。
と、思っていたら、向こうから話しかけてきた。
「こんにちは、えっと、ウリュウ君だよね?」
「・・・・、そうだけど、なに?」
「あ、僕は九条魚名(クジョウ ウオナ)。2年1組の」
背はオレより少し高いか? 真ん中分けの髪型、これといって特徴は無いが、どこか余裕ぶっているところが気に入らない。
それでも、確かに、どこかで見た顔だ。
「あのさ、そんな怖い顔するなよ。こっちは生徒会の仕事で劇団の人たちといろいろ話し合いをしてたんだ。そしたら君の友達だっていう面足千万喜君が、外で君が待ってるっていうから、こうして出てきたんだけど」
あ、あっの野郎ぉぉぉ~、なにしてくれちゃってんだよ、余計な事をををを~。
つうか、いつの間に体育館に入ったんだ? あいつ。
「中を見学したいんだって? お芝居に興味あるとか。団員さんに訊いたら、見学大歓迎だっていうからさ、良かったら、どう?」
なんだ? この展開。いきなりズレた。調子狂うなぁ。
「あ、まぁ、ちょっとだけ・・・」
「さあ、どうぞ。今が授業中だっていうのは特別に目を瞑るよ」
九条魚名はオレを体育館へと促した。
数歩進んだ後、面足千万喜はどうしたか気になって、後ろを振り返った。
「そういえば・・・」
その瞬間、九条魚名がオレの脇腹辺りに手を伸ばして、何かを押し付けてくるのが見えた。
「あっ」
と声を上げる間もなく、体中に衝撃が走り、いきなり目の前が真っ暗になった。
「待ってたよ、瓜生襷君」
2011/09/14 (Wed)
私立日高見学園 第2章
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私立日高見学園(11) 佐伯主税
1限目の授業が始まった。
世界史だ。
今日から担当の先生が変わったらしい。
なんと外国人。
長い黒髪に褐色の肌。背も高い。
女子高だったらモテるかもな。
あ、ここでも需要はあるかな? ま、どーてもイイーけど。
それにしてもまったく訛りなく日本語を話す。
うーんこれだと何の面白味も突っ込みどころも無くて、眠くなってくるなぁ。
そーいや、今日もヨロキは来ていない。
ていうかあいつの姿ををクラスで見たのは入学してからほんの数回だ。
背はオレより低くて、髪はボサッとしていて、目つきが悪くて、ほとんど喋らなくて、1日教室に居たためしがない。
だけど一度見たら忘れられないというか、雰囲気というか、存在自体にインパクトがあった。
まさに使徒並みに。
そんな奴が、ある日からよく錦と瓜生の教室で見かけるようになった。
見かけるどころか、二人と話しさえしていた。
ていうか自分のクラスに来ないでそっちにだけ居たりした。
あいつ学校に何しに来てるんだ?
ヨロキが話しているところを見たのは初めてだった。
しかも他人と。
そしてその対象が錦と瓜生、オレの大親友達。
あとで聞いたら、新しく友達になった同じクラスの春日という奴とヨロキが仲イイらしい。
なるほど、そういうことだったのか。
そんで、春日とは錦と瓜生、結構打ち解けてるらしく、教室におじゃまするといつも三人で話してる。
しかし今まで何度もあの教室には行ってるのに、瓜生の隣りの席にあんな奴居たかな?
全然見覚えがなかったんだけど。
まぁ深く考えても仕方ない。
今現に居るんだから。
1限目は寝てやり過ごし、休み時間に錦達の教室に行った。
案の定、錦は春日と話していた。
まぁ錦は誰とでも直ぐに仲良くなるけど、こんなに早く、しかもこんなに親密そうになるのは意外だなぁ。
なんかイイなぁ、あの二人。
うらやましいなぁ。
悔しいなぁ・・・・、え?
悔しい?
「あ、チカラー!!」
そこで教室の入り口で突っ立ているオレに気付いた錦が手を振ってきた。
「お、おお」
なんとなく気まずい気分のまま、二人のところに行った。
「チカラさぁ、瓜生見かけなかった?」
「瓜生? ああ、朝駐輪場で会ったけど、それきりだなぁ。どうした?」
「んんー、ホームルーム終わったあとから出てっちゃって、戻ってこないんだわ」
「ふーん、なんだろな? サボり?」
「うん、そうかもなー」
いつも通りの錦。
いつも通りの会話。
いつも通りの感じ。
うん、大事だ、大切だ。
そんな事をしみじみ思う今朝のオレは変だなぁ。
なんでこんなに感傷的なんだ?
ウケる。
「瓜生がサボったり、その事を俺たちが話したりしてるのって、なんか中学に戻ったみたいだなー」
「ああ、あいつ最初の頃は荒れてたもんな」
実は、瓜生は中学の初め頃、とんでもなく・・・。
「あの、瓜生君って、昔は不良だったんですか?」
突然割って入られたので驚いた。
最初からそこに居たはずなのに、何故かいきなり現れたみたいに思えた。
こいつはこいつで変わった奴だなぁ。さすがあの万木の友達。
「あ、ゴメンなさい。横から口出しちゃって・・・」
春日は顔を赤らめて、うつむいた。
う、なんか、苦手だなぁ、こういう態度、仕草・・・。
あ、嫌いっていうんじゃなくて、ドキっとするっていうか、カワイイよなぁ。
「なぁなぁ、チカラ、チカラってば」
「ん? おわ、どうした?」
「どうしたじゃねぇよ! おら、カスガも、なんで二人ポワンっとなっちゃってんの?! カスガなんて顔真っ赤にしやがって!! 俺もしかして邪魔者?」
「違うよ!! ニシキ君!!」
「なんだぁ、錦、ヤキモチかぁ? ええ?」
そこで錦が勢い良く椅子から立ち上がった。
「なんでこの俺がぁ、ヤ、キ、モ、チなんか、や、か、な、きゃ、ならねぇんだ、よ!!」
「コラコラ、人を指さすな」
「うるせぇってぇばよ!!」
なんだその語尾。おまえは初期設定のナルトか。
「ニシキ君、あ、あの、落ち着い・・・」
「ムキーー!!」
あれ~??
なんか知らんけど、結構マジで錦を怒らせちまった。
こんなハズじゃなかったんだけど。
ノボリ達みたいにトイレに・・・、じゃなくて、
来週のお祭りに誘うつもりできたのに。
そこで、予鈴が鳴ってしまった。
「じゃ、オレ、教室戻るけど、あんま怒んなよ!! よく分んねーけど、悪かった!!」
オレはそう言い残して、逃げるように錦の教室を出た。
2011/09/10 (Sat)
私立日高見学園 第2章
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私立日高見学園(10) 瓜生襷
龍樹とかいう胡散臭さ満漢全席の先生と別れて、教室に戻ろうと階段をあがり、廊下に出ると、こちらを窺っている生徒がいた。
知らない顔だったので素通りしようかと思ったけど、廊下の真ん中で仁王立ちして既に窺うどころかガン見してくるので、仕方なく正面に立ってみた。
「・・・・・・」
しかし何も喋らない。
それでもなんだかいけ好かない、どこかバカにしたような薄い笑みを浮かべて、オレの顔を真正面から凝視している。
たく、なんなんだよ最近。おかしな奴らばっかりじゃねぇか。こんどは何なんだ?
「なんか、用?」
ぐっと鼻先にまで顔を近づけて、ヤンキーが因縁つけるみたいににじり寄ってみる。
「おはようございます、タスキさん」
見知らぬ生徒はそう挨拶をして、軽薄な、口だけで笑ってるみたいな笑顔を見せた。
襟章からすると同じ一年みたいだけど、何故か敬語だった。
「・・・・・、誰?」
まぁ、名前を知られていてもおかしくはないが、突然知らない奴に、しかも滅多に使われない下の名前を呼ばれると、どうも落ち着かない。
「あ、紹介遅れました。ボクは1年4組、面足千万喜(オモダル チマキ)と申します。以後、お見知りおきを」
名前を言われても、やっぱり知らない名前だった。
「いや、お見知りおきを、って言われても・・・なんで?」
「あの、実は友達になっていただきたい所存でありまして」
「はぁ?」
「よろしいですよね? お友達になって下さい☆」
面足千万喜は裏がありそうな笑顔で右手を差し出してきた。
こ、こいつ・・・。
「嫌だなぁ、まったくの初対面でもないのにぃ」
「・・・・・・」
「ほらぁ、先日屋上で、ネ☆」
こ、こいつやっぱり、ってこんなのアリなのか!?
肌が少し色黒って感じなのを除いて、他全部外見別人じゃねーか!!
背は低いし、短髪だし、日本人っぽいし、パッと見は中学生みたいだし。
「そんなのアリ? みたいな顔しないで下さいよぉ、事もあろうにタスキさんが」
「どういう意味で言ってんだよ」
「どうもこうも、そういう意味で言ったんですよ、『魂喰い』のタスキさん☆」
面足千万喜は勝手にオレの右手を取って握手をした。
前々から、知っている、みたいなことを匂わせてはいたが、まさかここまで完全に認識されているとは。
「アハ☆ そのあだ名、気に入らなかったデスカ?」
いや、的を射すぎて怖いくらいだよ、たく、次から次へと・・・。
「一つ訊く、おまえ、どうやって知った?」
「だから、言ったじゃないですか。知りたいことは何でも知り得るんですよ、僕は。逆に知りたくないことは何も知らないんですよ」
「何者なんだよ、おまえ」
「さぁ、なんでしょねぇ? よく人間からは『這寄る混沌』なんてナンセンスな名前で呼ばれる時ありますケド」
既に一限目の授業が始まっていて、廊下には誰もいなくなっていた。
まるで廃校にでもいるみたいな、錯覚。
眩暈がする。
吐き気すらする。
ダメだ、キャパオーバーだ。ここは錦に倣うとするか。
「ちょっとさ、屋上こいよ」
「えー、そんな人気の無いところに連れ込んでナニするつもりですか~☆」
「いいからこい!!」
こいつ、こんなキャラだったのか・・・、イラつくなぁ。
ようやく屋上に出る。
今日は曇天だ。風も強い。雨でも降るのか。
「で?」
オレはフェンスに寄りかかって詰問する。
「は? なんですか?」
「だから、おまらの目的はいったい何なんだって訊いてんだよ!!」
「もう、外だからって大きな声出さないで下さいよぉ、みんなに気付かれちゃいますよ? ぼくたちの逢引きが☆」
「・・・・・・」
もういい、終わりにしちゃってもイイよな? 生物室の標本にしちゃってイイよな? 電気流して筋肉ピクピクさせてもイイよな?
「分かりました、分かりましたよ、もうジョーダン通じないんだからぁ」
「通じるか!! アホ!!」
「ま、正直に、赤裸々に、開けっぴろげに言えば、楽しい学園生活を満喫する為ですよ、みんなと☆」
「なぁ、ムヒを目の下に塗ると気持ちイイって知ってたか?」
「だーかーらー!! ウソじゃないですよ!! 怖いこと言わないで!!」
「・・・・・、マジなのか・・・・?」
「さっきから言ってるじゃないですか。もう二度とはこない、後戻りできない、最初で最後の無上で無常の短く儚い青春の刹那をみんなで謳歌しましょうよ☆」
なんだかな~、素直に受け入れられないセリフだよなぁ。
こいつわざとこういう言い方してんのか? 量りかねるぜ。
「あらら、そうこう言ってるそばから楽しいイベントが、じゃなくて楽しいはずの学園生活に早速暗雲が立ち込めてきそうな気配ですねぇ・・・」
「あぁ? なんだそれ?」
面足千万喜がニヤニヤしながらフェンス越しに下を見下ろした。
ってか、最初「楽しいなんたら」とか言わなかったか?
まぁ聞かなかったことにして、オレも視線の先を追ってみる。
「ん? なんだアレ?」
校舎の隣にある体育館に、幌付きのトラックや黒塗りのSUV車が数台止まっていた。何やら大人数で車から体育館へ荷物を運んでいるようだった。
「あれ、知らないんですかぁ? 今日はゲイジュツ鑑賞の日なんですよ? なんでもお芝居の巡行劇団らしいです」
「ふーん、劇団ねぇ・・・・」
なにかが変だった。
中身はわからないが重そうな分厚いプラスチック製の箱を運ぶ男達。
しきりに深刻気味の顔で話し合い、支持に従い、慌ただしく動く男達。
なんだろう、おかしな動きの劇団員達だなぁ、と不審げに眺めていたら、一人の男が動いた拍子に、着ていたジャケットが翻り、内側にオレの意識に引っかかる物が一瞬見えた。
気がした。
気のせいか?
いやしかし、見間違いでなかったとすれば、すべてがしっくりくる。
「いい子でもいました? タスキさん☆」
期待に満ちたワクワク顔の面足千万喜。
こいつどこまでが本気なんだ? どこまで信用出来るんだ?
「ん・・・、なんでもねぇよ」
あの男が身に着けていたのは、銃かもしれない。
2011/09/03 (Sat)
私立日高見学園 第2章
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私立日高見学園(9) 児屋根春日
転任してきて早々担任となった龍樹先生。
驚いた。
ど肝を抜かれた。
心臓が口から飛び出した。
全身の血の気が引いた。
髪の毛が真っ白になった。
ウソです。
いやしかし、本当に信じられなかった。
新しい先生が、あの褐色の肌の人だなんて。
裏山の荒れ地に突然出現して、しかもパーティーに行くような格好で、世界の終わりとかを僕に押し売りして、万木君の心臓に短剣を突き刺して、挙句の果てに「興醒めだ」だなんてのたまっていた超自分勝手な人。・・・人?
どういう事なの?
あれは夢じゃなくてやっぱり現実だったんだ。
現実の存在だったんだ。
僕は思わず未だに残る左手の傷跡に目をやった。
「君の所為だ」
褐色の人は僕に言った。
全部僕の所為だっって・・・・。
「なぁなぁなぁなぁ、春日カスガぁ、今度の先生どう思う?」
なんだか興奮気味に錦君が席に寄ってきた。
「えー、あぁ、まぁねぇ・・・」
いったいなんて言えばいいんだろう。
「背ぇ高いよねー」
「バカ、そんなんじゃなくて、ジンガイだぜジンガイ」
「・・・人外!? なんで分かったの、そんな事!! 確かにあの人は・・・」
「見りゃ分かるだろ、どう見たって東南アジアとかだろ?」
「・・・へ?」
「いや、インド? ネパール? シンガポール? うーんなんだか分かんねーや」
あ、そういう事なんですね。
「あれで世界史教えんの? なんかいろいろスゲーな」
「まぁ、国語教えるよりはイイかも」
「お、イイこと言うようになったねぇ、5点」
・・・・5点? 何点満点で?
「あれ、今日もヨロキ姿見せねーのな。残念」
「うん・・・・、昨日から、なんか学校休むって言ってた」
「具合でも悪ぃーのか?」
「違うみたい」
万木君ははっきりとは理由を言わなかったけどなんだか深刻そうだった。心配をかけまいと何か隠してるみたいだった。
はっ!! まさかあの先生絡みの事なのでは!!?
そうだよ、褐色の人が今度は学園の教師として白昼堂々と現れたんだ。これが問題にならない訳がないじゃないか!!
だがしかし、肝心の万木君がどっか行っちゃってるんだし、どうしたものか。
あとこんな事打ち明けられる人は・・・、そうだ香久夜さんだ!!
うーん、また大学の理事長室に居るのかなぁ、っていうかあの人一応高校生なんだよね? 学園の生徒なんだよね? いったい何年生なの? 授業とか受けてるの?
まったくの未知なる存在だ。
授業受けてる様子が想像出来ない。どんな高校生だよまったく。
「おーい、カスガー、戻ってこーい」
「え?」
「おまえ今どっか行ってたろ?意識。心ここに在らずって顔してたぞ」
「う・・・、うん、ちょっと考え事」
「おいおいおい、この錦様を目の前にして他の事考えてたっていうのか? 随分なご身分だなぁ、おい」
「ハハハハ、ずっとニシキ君のこと考えてたんだよ、大好きだって♪」
「ふむ、良かろう。今度チューしちゃる」
錦君は腕組みしてご満悦顔で何度も頷いた。
あれ、なんか罪悪感。ごめんね、錦君。
お互い円滑な人間関係を進める上でのウソ。
僕も短期間で随分世渡り上手になったものだ。
なんて間違った感慨に耽っていると、予鈴がなった。
「お、もう授業かよ。あれ、瓜生がまだ戻ってねーや」
錦君が瓜生君の席から立ち上がって言った。
「そういえばさっき急いで教室出てったね」
なんだかあの先生に用事が有り気みたいだったけど、まさかね。
「サボりかな?」
「もしかしたら体育館にでも行ったんじゃない?」
「なんで?」
「ほら、今日3、4限の授業、芸術体験で体育館で演劇鑑賞でしょ?」
「ああ、そういやそうだ。やったね!! 今日は楽だな」
「だから、体育館に覗きにでもさ。劇団の人たちが舞台づくりしてるみたいだよ」
「ふうん」
とそこで、一限目の数学の先生が教室に入ってきた。
2011/08/24 (Wed)
私立日高見学園 第2章
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