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藤巻舎人 脳内ワールド

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私立日高見学園(3) 棚機錦

「あ、おーい、ヨロキー」
今日最後の授業が終わって、廊下にでると丁度万木の奴が教室に入ってこようとしていた。
「ん? あぁ、タナバタかぁ」
「なんだよその気の無い返事」
「あ? カスガマロじゃねぇし、ってさ」
なんたるあからさまさ。この世界の錦様を相手に、なんたる態度!!
しかし万木って改めて見ても普通体型だよなぁ。この体のどこに片手で俺のこと持ち上げるクソ力があるんだろ。

「そのタナバタって呼ぶの止めろ。ニシキにしろ、ニシキ」
「別にイイけど~。 はいはい、ニシキな」
う、なんかその納得の良さが気に食わない。
まるで『どっちでもどーでもイイ』みたいな。
俺は軽んじられるのが大嫌いなんだ!!
「ん? どうした、ウンコ我慢してるみたいな顔して」
どんな顔してんの俺!? 逆に見てみたいっつーの。
「そういやさ、なんか用かよ」
「は?」
「呼んだろ、オレのこと」
「ああ、そうそうカスガどこ行ったか知らね? あいつ部活に入ってないっていうからさ、吹奏楽部どうかなって、見学でもって思ってたのに授業終わったらいなくなっちまって」
「んーーー、なんか大事な用事あるっつってたぜ?」
「大事な用? なんだソレ」
「学校との手続きみたいなことらしい。ま、詳しくは本人から聞けよ」
「ふうん」
なんだかんだいって、やっぱ俺、あいつのことなんも知らねーなー。
よし、今度奮発してお互い親密になるイベントでも企画すっか。

「おい、ニシキ」
「ん?」
「おまえ今、なんかよからぬ事考えてたろ」
「なんでだよ!」
「いつもの悪人顔がさらに悪そうににやけてた」
「そういうデマは止めろ!! 純真な読者さんは俺の顔分かんねーんだから、あらぬ想像して変なイメージ定着したらどうすんだよ!!」
「誰に言ってんの? それ」
「ウルサイ」
たく、小説なんだからイメージは大切なんだぞ。表紙とか挿絵なんて無いんだから。

「ニシキさ、ちょっと時間あるか?」
おっとこいつまだ居たのかよ。せっかく俺のイメージを伝えようと思ってたのに。
「なんで?」
「少し話しねーか? もうちょっと落ち着いたところでさ、ってなんでそんなに身構えてんだ!?」
「いや、俺、実は波紋法とか機甲術とか龍眼とかスゲーよ?」
「バトらねーよ」
「体は許しても心は許さない派だから」
「ヤル気マンマンじゃねーか」
「じゃ、なんだよ、話って」
「ん? まぁ、なんていうーか、アレだよ、ほら」
いきなり歯切れが悪くなった。顔なんて真っ赤にして。
春日のことだと無茶苦茶強気なくせに、他のことになるとからきしだなあ。
結構カワイイ奴だったりする。
「なんつーか・・・」
「いいよ、屋上でも行くか」
「お、おう。悪ぃーな」

黄色味がかった太陽が、山の方へと傾いていく。
影は長く濃くなって、風は既に涼しいくらいだ。
「ここ、良くくるんだ」
俺は校庭やその向こうを見渡しながら言った。
昼にも来てたしね。
気が付くと万木は裏山の方を険しい顔で見つめていた。
「ヨロキは部活入ってねーの? あんな力有り余ってんなら、いろいろ出来んじゃね?」
「オレ? オレは・・・・」
そこでなんだか思い詰めたような顔して黙ってしまう。
あれ?
なんか変な事訊いたか?
「オレは、運動とか苦手だからさ・・・」
「ウソ!? 全然そんなふうに見えねーんだけど!」
「うん、まぁ、いろいろあるんだわ・・・」
「へぇ」
『いろいろある』なんて便利な言葉だ。それだけで話を終わらせてしまう。それ以上の質問を遮断してしまう。
ま、いいさ。
なんか知らんけど、話したい事があって、だけどどうにもまだ踏ん切りがつかなくて、それでも本当は打ち明けたいんだっていう気持ちは見てとれて。
それはとても素直で誠実な態度で。
俺や、俺達のために必死で伝えようとしてくれているのは、単純に凄く嬉しかった。

「悪い、また今度話すよ」
「うん、大丈夫。そんな急がなくても。俺達、まだ出会ったばっかりじゃん。明日もある。明後日もある。学校で会える。まだまだずっと続くんだよ」

随分黙ってから、哀しいような儚げな笑顔で、「そうだな。人生は続く」と万木は言った。

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私立日高見学園(2) 佐伯主税

「おい佐伯、おまえオレの練習終わるの待ちょけ」
部活が終わって、部室で着替えて帰ろうっていうときに、声をかけられた。
下照幟(シタテルノボリ)だ。
「なんでだよ」
「おまえ家近いからスグだろ! イイから待ってろ、ていうか付き合え!」
「嫌だ。先に着替えてる」
なんだかんでいって、結局待つオレ。
これからは、お人好しを自称しよう。

やっぱ高校になると練習量も内容も段違いだ。
正直、辛いけど、嫌じゃない。むしろ楽しいくらいだ。
野球のことしか考えない。
野球のことだけ考えていればイイ。
それ以外、練習中は邪魔でしかない。

訓練された兵士は迷わないらしい。
瞬時に選択肢の中から確実なものを選び、決断する。
他の選択肢の間であれやこれやと迷わない。
一瞬の迷いが、
一瞬の躊躇が、
生死を別け、任務遂行の確率を下げる。
確率の問題だ。
危険な賭けはしない。
すべては白か黒。
イエスかノー。
実にシンプルだ。

「だけど、それは限定された状況でのみ有効なことだろ?」幟はユニフォームを脱ぎ、上半身を露わにして言った。「いつもいつもそんな思考回路でいたらつまんねーし、面白くねーし、楽しくねーだろ」
帰る準備をしている間のつなぎになんとなく話題にしてしまった。オレはパイプ椅子に座って目の前で着替える幟を待つ。
腕と首から上以外の白い部分に、汗が滲んで蛍光灯の光を反射している。ピッチャーにしては肉付きがイイ、ていうか先天的な筋肉質だと思う。特に運動をしなくても良質な筋肉が自然と付く。いつ見ても惚れ惚れしてしまう。
「フツーの生活しててさ、そんなふうに生きてたらダメじゃん。白か黒か、アレかコレかなんて割り切れることなんてむしろほとんど無いぜ?」
「ああ」
ぼんやりと聞き流して相槌をうつ。
「人間関係とかさ、恋愛とか、野球だって時には危ない賭けに出なきゃ、っておまえそんなに見んなのよ!!」
別に凝視していた訳じゃないけど、気付いたら幟は素っ裸になっていて、トランクスで前を隠していた。
「見てねーよ」
「お、そう言われると案外傷付くなぁ」
「おまえは竹生先輩と付き合ってんだろ?」
「よく知ってんなぁ」
「誰でも知ってるって」
「そうなの? まいっちゃうなぁ」
「いいから早くパンツ履けよ」
はいはい、と幟はトランクスを履いた。

「にしてもさぁ」
「何が?」
「さっき話してた、選択肢を削る話」
幟は腰に手を当てて胸を張る。
逞しい胸の先で、小豆色の乳首がツンと立っている。
不意に錦のことが頭に浮かんでドキリとする。
まただ。
先日ベッドで寝そべる錦に抱き着いて以来、妙に気になって仕方がない。
「おい、聞いてんのか?」
「あ? ああ」
「それだよソレ!!」
「は?」
一応聞いていたつもりだったけど、まったく頭に入っていなかった。

「おまえ寝ぼけてんなよ」
突然幟はシャツの襟口を掴みかかってきた。
「なんなんだよ、その最近のぼーっとした感じは。
おまえ、野球やってる時に野球以外のこと考えてんじゃねーよ!!
いつからそんなに軟弱になった? 貧弱になった?
野球やってる時以外も、とまでは言わない、だけどせめて野球してる時は・・・、
いーや、野球以外の時も、四六時中野球のこと考えやがれ!!
オレ達の肉体は野球で出来ている!
オレ達の生活は野球で出来ている!
オレ達の青春は野球で出来ている!

オレ達は野球で出来ている!!

メシ食ってる時も、テレビ観てる時も、勉強してる時も、オナニーしてる時も、片時も野球を頭から離すんじゃねえ!!」
「ふざけんなって。竹生先輩と付き合っていろいろヤッてるおまえに言われたくねーよ」
オレはノボリの手を払いのける。
「おおおーーーー!! バカにすんなぁ!?
オレ達はチンポとキンタマをバットとボールに見立てて、日々精進してんだよ!!
ついでに先輩のケツのキャッチャーミットにオレの白濁とした白球をぶっ放してんだ!! どうだ、恐れ入ったか!!?」

え? それっていったいどういうことをしてるんだ?
想像を超えているけど、性的なことだけは伝わってきた。
自然、勝手に体は反応して、チンポが硬くなるのが分かった。
「おいおいなんだよ黙っちゃって」一瞬戸惑った幟はスグに訳知り顔になってニヤリと好色そうに笑った。「ははー、なんだよ興味アル訳? 佐伯ぃ」
「何にだよ」
「つーか、おまえしたことあんの?」
そう言いながら椅子に座るオレの膝を跨いで腰を下ろす幟。
「だから何の事言ってんだよ」
トランクス姿でオレを見下ろす幟から目を逸らす。
顔や体が熱くなっていく。何の事か分からない、と言ってみたものの、体は正直にその何かを期待しているみたいだった。

「こういうコトだよ」
カッターシャツの下には何も着ていない。そのシャツの上から、幟はオレの乳首を両方同時に摘まんできた。
「んんっ!!」
驚きと電流が走ったような快感に、意に反して声が漏れた。
心臓がやかましいくらいに高鳴る。
依然、乳首は摘ままれたまま。しかも微妙に力加減に強弱をつけてくる。
「佐伯、おまえ好きな奴いるんだろ」
「えぇ?」
何を言い出すんだ? と幟の顔を見上げる。今、絶対オレ厭らしい顔してる。
「好きな、っていうかまだ好きだとか気付いてないんじゃねーの? 気になる奴、みたいなのいるんだろ? 誤魔化しても駄目だぜ、ま、この状況じゃぁ誤魔化せねーか」
畜生、完全に主導権握られてる。逆らえない。
「・・・うん」

よく分からないけど、頷きとともに、錦の顔が浮かんだ。
ああ、錦。オレの錦。
「ふーん、そっか」
ふっきれたように幟は乳首を解放して、膝の上から飛びのいた。
「分かったよ、今日はそれが聞きたかったんだ。なんか自覚無さそうに悶々としてるからさ、見てらんなくてな」
幟は何事もなかったみたいに制服を着始めた。
オレは呆気にとられて放心状態。
「ま、続きは気になる誰かさんにしてもらえよ」そしてこちらを向いてウィンクする。「ただし、ちゃんとそいつとケジメつけて、もう悩んだり迷ったりすんなよ。あとは100%野球に集中しろ。そうじゃねーと甲子園なんて夢のまた夢だぞ。甘くみんな」
「ノボリ・・・」
「日高見学園野球部で、この下照幟と双璧を張る佐伯主税が腑抜けてたら、何時でも何処でもでも何度でも、喝をいれてやるからな、覚悟しとけ!」

私立日高見学園1年9組、下照幟。中学時代“怪物”や“天才”という名で呼ばれていた男。先日の春大会でこいつが怪我から完全復帰していたら優勝していただろう。
滅茶苦茶な性格に見えるけど、こいつはこいつなりに真っ直ぐなんだ。

ちょっと頭悪い感は否めないけど。

私立日高見学園 補足1

         第2章 登場人物紹介


棚機錦(タナバタ ニシキ)・・・・・・・・・ノーマル

瓜生襷(ウリュウ タスキ)・・・・・・・・・才人

佐伯主税(サエキ チカラ)・・・・・・・・・悩める高校球児

児屋根春日(コヤネ カスガ)・・・・・・・・拒絶

万木非時(ヨロキ トキジク)・・・・・・・・時に非ず

下照幟(シタテル ノボリ)・・・・・・・・・双璧

面足千万喜(オモダル チマキ)・・・・・・・無害

龍樹(ナーガールジュナ)・・・・・・・・・・転任教師

御祖香久夜(ミヲヤ カグヤ)・・・・・・・・学園理事長

私立日高見学園(1) 児屋根春日

放課後、香久夜さんに呼ばれていたので会いにいった。
なんでも話が山積みだそうだ。まぁ、それは僕にもいえることで。訊きたいことが沢山あった。けど、ちゃんと答えてくれるかどうか不安だ。
性格的に。
まだ一度しか会ったことないんだけどね。
それよりも不安なのは、会いに来いって言ってたけどどこに行けば会えるのか? と万木君に訊いたら、理事長室に行けば居るんじゃないか? ということだった。
え? 僕はどこのクラスに行けば、って訊いたつもりだったんだけど。
藪蛇だったかも。

何故理事長室なのか、ということは置いといて、とにかく行ってみることにした。
なんでも理事長室は高校の隣、丘というか山というか、そんなものを一つ越えたところにある日高見学園大学にあるそうだ。
うーん、遠いし面倒だし限りなく怪しい。
しかし、行ってみるしかない。
あるかなしかの答えを求めて。

大学へは高校前のバス停からバスに乗って2つである。歩けば遠いかもしれないが、バスだと10分位で着いてしまう。
さすがは大学というか、高校よりも敷地は倍はある。それに人も多い。
高校だと放課後になれば生徒は部活動以外はほとんど帰ってしまうのに、大学というところは授業が終わってもなんだかんだといって生徒が残っている。
どういう違いなんだろう。
それにしても、当然といえば当然なんだけど、みなさん私服な訳で。その中で制服姿の僕は目立つ訳で。ああ、着替えてくれば良かった。なんか恥ずかしい。とはいうものの、誰も僕に目を留める人は居ない訳で。僕もまだまだなんだと無情な現実を実感する。

迷わないように正門の所にあった大きな校内地図で理事長室のある管理棟の場所を確認した。
ややっこしかったけど迷わずに目的地に辿り着けた。管理棟の中に入り、ロビーを抜け、様々な受付窓口の奥にあるエレベーターに乗る。
目指すは6階。
静かに動くエレベーター。
余りに静か過ぎてちゃんと動いているのかどうか不安になる。
ボタン、押したよね?
うん、大丈夫。デジタル表示も動いてる。
そしてふわっとした感じでエレベーターが止まり、ドアーが開いた。
出るとソファとテーブルのセットが置いてあるホールになっていて、右手の壁が全面ガラス張りになっている。
おお、なかなか壮観な眺め。
理事長なんていつもこんな視点にいるのかな。
贅沢だ。
壁に掛けてあった案内パネルを見て、理事長室へと向かう。
毛足の高いカーペットが足音を吸収して、不自然な程に静かだった。
まるで時間が止まっているみたいだ。
まるで世界が止まっているみたいだ。

理事長室、とプレートが掲げられた重厚な木製のドアーに行き当たる。
こ、これかぁ。
なんて威圧的なドアーなんだ。意地が悪いにも程がある。どう考えても訪問者にプレッシャーをかける意外他に無いような存在だ。
さてこの向こう側に、あの銀髪で口が悪くて性格が悪くて目つきが悪い、御祖香久夜さんが居るんだと思うと緊張する。
一度しか会っていないけど、あの人には問答無用で他人に緊張を強いる圧倒的な雰囲気がある。まぁそれが必要な時もあるんだろうけど、余り重宝するものでもないかも、むしろ邪魔なんじゃないだろうか? そんな雰囲気。
僕にしてみれば、だけどね。
なんて理事長室のまえでぶつぶつ呟きながら下を向いて突っ立っている自分が限りなく不審なことに気付き、我に返る。
ままま、先ずはノックかな。

『コンコンコン』
「児屋根春日です」
返事がない。
ちょっと迷った末に、「失礼しまーす」と言ってドアーを開けて中に入った、と同時に鋭い声が聞こえてきた。

「遅い。ドアーの前で呪文を唱えながら突っ立っているのは端的にみて気味が悪いから今後慎んだ方がよい性癖だぞ。それに鍵などかかっておらぬから、開錠の魔法など必要ない」
うわ、想像だにしない方向から叱られた。
しかも性癖だなんてあらぬ誤解を生んでいる。
いや、わざとでしょ、そんな言葉選んだの。
「す、すみません」
何に対してかわからないけど、錦君なら怒るかもしれないけど、とりあえず謝って、顔を上げる。

そこには、小学六年生くらいの子供が居た。



「え・・・・・・?」



部屋の奥には大きくて頑丈そうな黒光りする机があり、その向こう側、空と森が見える窓を背に、黒髪の少年が自分の体格には不釣り合いなサイズの椅子にちょこんと座っていた。
理事長・・・・・?のお孫さん?
いやいやいや、僕の想像では、かなり無理があるけど理事長は実は御祖香久夜さんでした、みたいなオチだと思っていたのに、こ、子供?
さすがにこれはなんかの手違いだろう。
しかし、服装は高校の制服だ。
子供サイズだけど。なんか七五三みたいだ。

「あの、御祖香久夜さんは、どこに居るか知ってる?」
「気でも狂ったか? 春日」
こ、この口の悪さは・・・。
「ああ、この髪か? この前は銀髪だったものなぁ。まぁ髪の色なんてどうとでもなるんだが、力を使った後は、黒髪になっちまうんだよ。ホラ、スーパーサイヤ人っぽくな」
『髪の色ちょっと明るくしてみました、チョコレートブラウンに』みたいな感覚で言われた。
やっぱりこの子が香久夜さんなのかな。
それにしても銀色から黒かぁ、ていうか何色でもありみたいなこと言ってるし。まぁ、サイヤ人もそうなんだし、それもアリなのかぁ。

「立ち話もなんだし、そこのソファーに座れよ」
子供みたいに椅子をキュキュと左右に揺らしながらソファーを顎で指した。
実際子供なんだけど。
本物の革らしい妙に軟らかいソファーに腰を落とす。なんだか沈み過ぎて落ち着かない。
「座り心地良くないだろ? 悪いな」
まったく悪びれることなく香久夜さん。

ああ、やっぱり緊張する。ここまで来るのに結構時間かかったし。口の中もカラカラだよ。
「おう、気が利かなくてすまん。何か冷たい物でも飲むか?」
「え、その」
突然心を読んだみたいなこと言われて驚いた。
「安心しろ、何も無いから、ここには」
無いんですか。では訊かないで。
「冗談はさておき、本題に入ろう。とりあえず、訊きたいことがあるんだろ?」
「あ、はい」
「いや、みなまで言うな」と僕を制するように小さな手の平を構える。「お前の一番の疑問に答えてやろう」
僕はごくりと息を呑む。

「実はオレが御祖香久夜なんだ」

「・・・・・・・」

「どうだ、驚いたか? どっかの小学生が迷い込んだとでも思ってただろ」

うわ、面倒臭い。

後書き

シリーズ、私立日高見学園。

第1章『人生に迷ったらソウルを聴きなさいよ』
終わらせていただきました。
読んで下さった皆様方、ありがとうございます。

もうお気づきのひともいらっしゃるかもしれませんが、
この小説は、作者が西尾維新の「物語」シリーズを読んで、
影響されて書いたものですので、文体やら言い回しとか、
西尾維新ぽい、んです。
まぁ、ブログだし無償だし、イイかなと思い。

それに書いてる途中からもう関係なしに自分の文章でしたし。
一応断っておきますが、ストーリーや設定は藤巻完全オリジナルです。

ま、よかったら引き続きおつきあい下さい。
物語はまだまだ続きますからよってに。

藤巻舎人

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プロフィール

HN:
藤巻舎人
性別:
男性
趣味:
読書 ドラム 映画
自己紹介:
藤巻舎人(フジマキ トネリ)です。
ゲイです。
なので、小説の内容もおのずとそれ系の方向へ。
肌に合わない方はご遠慮下さい。一応18禁だす。

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