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藤巻舎人 脳内ワールド

藤巻舎人の小説ワールドへようこそ! 18歳以下の人は見ないでネ

   

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兄弟気分(4)


「陽介ちゃんのお友達なんだってね」
「はい、立花っていいます。大学で同じ学科なんすよ~」
「じゃあ、特別割引で♪」
「うわ、ありがとうございます!」
「また来てね。安くするわよ~。その代わり、他にもお友達いっぱい連れてきてね!」
「まかせて下さい。サークルの奴ら連れてきます! すごく美味しかったです。ご馳走様でした!」
「いいえぇ」


 俺が厨房で皿洗いをやっていると、奥さんと立花のやりとりが聞こえてきた。奥さんも立花も、上手くやるよな~。
「陽介ちゃん! ほら、立花君帰るって! 仕事いいから、見送ってやったら?」
「あ、ハ~イ! 今行きます!」
 俺は最後の食器を洗浄機に放り込んで、濡れた手をタオルで拭き、厨房から出て行った。


「どうだ? 美味かったろ? ま、俺が作ったんじゃないけどな」
「ああ、想像以上に美味かった! また来るよ」
 ウソのない、子供みたいに満足した笑顔。ちょっとドキっとさせられる。立花って、むっちりとしたガタイに似合わず結構カワイイ童顔なんだよな。その微妙なアンバランスが、なんかイイなぁ、なんて思ったりもして。これから友達として付き合っていくのに、それはツライかもな~。どうしよう、惚れたりしちゃったら。
「おまえ、何時ごろあがり?」
 立花は、チャリに跨りながら言った。
「ああ、あと一時間ってトコかな?」
「ふう~ん、じゃあ、部屋に戻った頃、じゃまするよ。今日のお礼に、缶ビール差し入れてやる」
「マジで? 別にいいのに」
「遠慮すんなって! じゃ、お疲れ!」
 立花は元気に手を振って、チャリを走らせて行ってしまった。
 う~ん、いいなぁ、友達って。
 しみじみ思いながら、俺は店に戻った。


「陽介ちゃん、そろそろ上がっていいわよ」
 奥さんが声をかけてくれた。
「あ、じゃあ、そうします」
「なんか飲んでったら?」
「いや、今日は、帰ります。いつもスミマセン」
「ああ、そうね。カワイイ立花君が待ってるんだもんね♪」
「・・・え?」
「な~んて♪ 早く彼女つくりなさいよ!」
「は、はぁ。。。」
 オイオイオイ! ドキっとする冗談ヤメテくれよ~。もしかして俺の性癖バレた? なんて一瞬思っちゃったじゃんよ~。ああ、怖い怖い、オバサントーク。


 エプロンをしまって、顔と手を洗って、外に出た。外は夜風が涼しくて、気持ちよかった。ちょっと涼んでから、さて、チャリに手を掛けると、誰かの気配を感じて振り返った。
「陽ちゃん、帰るんだ」
 う、そこにはまだユニフォーム姿の櫂が立っていた。
「あ? ああ。ちょっと用事があってな」
 自然と目が泳いでしまう。この前のコトがあってから、なんか意識しちゃうんだよな~、櫂のこと。
 うつむいて顔を赤く染める櫂。密着して熱く蒸れる体。うぶげの生えた形のいい耳。興奮した吐息。
「さっきの人、誰?」
「え? 誰?」
「ここで喋ってた男」
 げ、見てたのかよ。気付かなかった。もしかして、隠れてたのか?
「あれは、大学の友達」
「仲イイんだ」
「え? ああ、まぁ・・・って、オイ、櫂、もしかして、ヤキモチぃ?」
 俺はからかい半分で櫂の坊主頭を笑いながら撫でた。
 すると櫂は予想外に強い反応を示して、俺の手を払いのけ、じっと睨んできた。
「何言ってんだよ、バカ!」
 そう言い残して、櫂は母屋の方へ走り去ってしまった。
 俺はぽか~んとして取り残された。
 なんだ? 櫂の奴。変なの。
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兄弟気分(3)


「陽ちゃん。オレ・・・」
 目を細め、恥ずかしそうに櫂が顔を近づけてくる。
 柔らかそうな唇を、モノ欲しそうに小さく開いて。
 あああ、櫂、マズイよ。やっぱこういうのはマズイよ。だっておまえはまだ十四歳だぞ? オナニーだってやってるのか? まだまだ知らないコトが沢山あって、これから知っていくっていうときに、いきなり男とキスするのか? あああ、ダメだ。そんなに顔を近づけたら。そんな顔したら・・・。


「な~にがダメなんだ?」
「・・・え? なにがって・・・。アレ?」
 突っ伏していた机から顔を上げる。ガヤガヤと騒々しい教室。みんな席を立って出ていったり、座ったままかたまって話をしていたり。
「もう授業はおわってんぞ?」
「あ?・・・ああ、そう」
 夢、だったのか。そうだよな。そんなことあるはずないよな。
「寝ぼけてないで、ホラ、行くぞ」
 立花はまだ座っている俺を見下ろして急かす。
「どこに?」
 夢があまりにリアルだったから、興奮、いや、とまどう内容だったから、なんとなく現実になじめずにいた。
「メシだよメシ。早くしねぇと、学食の席、無くなっちまうって」
「ああ・・・」
 俺は曖昧に返事をして、ようやく立ち上がる。
「なんだよ。昨日寝てねぇのか?」
「あ? ううん。まぁね」
 適当にごまかして、教室を出る。
「はぁ、やだねぇ」立花は大袈裟に溜息をついて、大きな肩を落とす。「お盛んなコトで」
「な、な、なんのコト言ってんだよ?!」
「とりあえず、俺の部屋の上で、ベッド軋ますなよ?」
「バ~カ! ちげぇよ! なに勘違いしてんだ」
 俺は立花のむっちりとしたケツを軽く蹴り飛ばした。立花は、ニシシっと笑い、知ってるよ、と言って逃げた。


 立花は、大学に入って最初にできた友達だ。なにせ住んでるアパートが一緒で、俺が二階、その真下の部屋が立花。学部も同じだから、だいたい取ってる授業も同じで、通学のときも二人だったりする。
 立花はサイクリング・サークル、俺は合気道部に入った。
 学食は、思ったほど混んでいなかった。
 料理をのせたトレーをテラス席に置いて座る。
「なぁ、陽介って、彼女いねぇの?」
「いないよ」
 俺はカツカレーを口に運びながら、ぶっきらぼうに答えた。
「じゃあさぁ。どんなのが好みなんだ?」
 面倒臭いけど、答えないとさらに面倒だから、一応答える。
「う~ん、なんていうか、初々しくてぇ、純粋でぇ、いろいろ手取り足取り教えたくなるような・・・」
 そこでさっきの夢の櫂の姿が浮かんだ。アレ、これってもしかして櫂のこと?
「なんか田舎臭いなぁ」
「いや、そうじゃなくて」
「あ、もしかして、初モノ好き? おまえ」
「あ、その」
 やっぱ俺は櫂が好きなのか?
「それは難しいだろう。滅多に拝めないぜ? ヴァージンなんて。犯罪でもしない限り」
「は、犯罪?!」
「そ、十代、未成年。それはヤヴァイだろ?」
「だ、だ、だよねぇ・・・、ははは」
 ああ、笑えない。どうすんの? 俺。
「今日さ、学校終わったら、おまえ、ヒマ?」
「あ、バイト・・・」
 そうなんだよ、バイトなんだよ。櫂と会うんだよ。
「ふーん、そっか・・・」
 ん? なんだろう。なんか変な立花だなぁ。
「バイトかぁ。あ、そうだ。おまえ、中華料理屋でバイトしてんだよな?」
「うん」
「今日、食べに行っていいか?」
「あ? イイけど?」
「よっし! 決まり!!」
 立花は嬉々として中華丼を口に掻き込んだ。なんか櫂に似てるなぁ。そう考えると、立花が可愛くみえてきた。あれ?
「もしかして、おごり?」
「しねぇよ。せいぜい割引」
「じゅーぶん♪」
 立花は、ぴかぴか輝くみたいに笑った。そこで俺は、何故か櫂のことが気になった。

  

スミマセ~ヌ

アハハ、笑っちゃいますネ♪

ぜんぜん小説書いてマセン・・・。(笑い事じゃない

もちっとお待ちを。(え? 待ってない?

いやいや、そこをなんとか。

せっかく思い切って中学生出したんだから、

えろカワイクいきますんで。

乞うご期待!!


それにしても、櫂はスケベだなぁ。(頭の中では話しが進行中デス

兄弟気分(2)


 櫂は向かいのテーブルに座って、野球のユニフォームのままクッキーと麦茶を交互に口に運んでいた。日に焼けた小さい顔、キリっとした眉毛、まだ男らしさと幼さが同居している表情。
 いや、なんか、カワイイよな・・・・、いやいや! まだ櫂は中学生だぞ! 変なことは考えない!
 俺は思わず首を振ってしまった。
「どうしたの? 陽ちゃん。頭痛い?」
「え? いや、なんでもない」
 ああ、日に日に募る、ヨコシマな感情。はぁ、どうにかなりそう。


「なぁ、陽ちゃん」
「ん?」
「あのさ、そっち行ってイイ?」
 うわ、キタよ・・・。
「あ? ああ、いいよ」
「よし!」
 櫂は小さく呟いて、側に駆け寄ると、俺の膝の上に座った。
「重い?」と櫂が訊く。
「重い。そして汗くせぇ」
 ああ、なに?コレ。なんの罰ゲームですか? 日に焼けた坊主のうなじに薄っすらにじむ汗、そして立ち昇る臭い。そんなヤツが俺の膝の上に乗ってるんですけど!!
「まだ風呂入ってないからね」
「さっさと入れよ」
「イイじゃんよ~」
 そう言って櫂は俺に寄り掛かってくる。
 あ、バカ! そんなに密着するな! 体をあずけるな!


 何故か櫂は俺になついている。それもかなりベッタリと。なつかれるのは大歓迎なんだが、やっぱりねぇ、アレだよなぁ、こんな大胆に近づかれると、もう溢れんばかりのフェロモンっつうか、なんか十代盛りの体臭っつうか、そんなもんがね、俺の理性を揺るがすんだな、コレ。
 櫂は俺の両手を掴んで、自分の太腿の上にのせる。何の理由かはわからない。とにかく俺に触りたいらしい。いつも体を絡ませてくる。多分、自分でも何故なのかわかっていないのだろう。性的なものを求めているのか、兄弟的なものをなのか、父性的なものをなのか、全部含めてごちゃごちゃで、それが中学生ってやつなのか。
 それでもね、対象になってるコッチとしては、もう、生殺しですよ。目の前に美味そうなご馳走が・・・。


 ぐっと寄せてきた坊主頭が、ジョリジョリと俺の鼻の頭に当たる。
「オイ、邪魔だよ」
 俺はドキドキしながら、勃起して膝の上の櫂に悟られたりしないように必死で我慢しながら、顔を横に避けて言った。
「うんっ」
 その瞬間、櫂は突然甘い声を漏らし、体を強張らせた。
「え・・・?」
「よ、陽ちゃんの、、、スケベ」
「ななな、なんでだよ!!」
「耳に息、・・・、吹きかけた」
 櫂は顔を赤くし、うつむいて小さく呟いた。
 !!!??? えええ? ヤバイ、ヤバイ、何?これ!!
 駄目だ、頭が沸騰して、煮えたぎって、理性が、理性が、吹き飛びそうだ!!!
「そ、そ、そんなの、櫂の方がスケベじゃん」
「オレは、スケベじゃないよ・・・」
「じゃあ、こんなコトしてもイイのかよ」
 俺は、心臓が破裂する思いをしながら、櫂の産毛が薄っすら生える真っ赤な耳に、熱い息を吹きかけた。
「ひっ・・・」
 櫂は必死で耐えたけど、どうしようもなくて声が出てしまった、と言った感じだった。


 そして、沈黙が流れる。二人の動きが止まる。だけど、お互い鼓動がバクバク鳴り響き、体と頭の中ではとんでもない嵐が巻き起こっていることは感じられた。
 どどど、どうすればイイ? どうしたらイイ?
 頭の中を思考が激しくグルグル回り、目も回りそうだった。
 二人の体が接しているところが、じっとりと汗ばんでいく。立ち昇る熱気、大きく聞こえる呼吸音。
「ふ~、疲れた!」
 そこに店の方から奥さんがキッチンに入ってきた。
「あら、櫂はまた陽介ちゃんにべったりして。この暑いのに迷惑でしょ? ささっとお風呂入って、夕飯食べちゃいな!」
 そこで櫂は俺の膝の上から飛び降りる。
「関係ねぇだろ」
「関係あります。陽介ちゃんも、嫌だったらビシっと言ってやってね、この子すぐ調子のるから。ホラ、さっさとお風呂入る! 後がつかえるでしょ!」
「うるせぇなぁ、今入ろうと思ってたとこ」
 ぶつくさ文句を言いながら、櫂はキッチンを出て行こうとした。
「じゃ、陽ちゃんまたな。今度つづきしようぜ」
「お、おう」
「もう、働いてもらってるのに、その上櫂の遊び相手もしてもらって、悪いわねぇ」
「いいえ、別に、ダイジョブっす」
 俺はうつむいて、顔が赤くなるのを隠した。
 しかし、いったい櫂は何考えてんだ? 『つづき』って??
 ま、まさか!!??

業務連絡

おひさです。

5月21日発売のバディに、
小説「日曜日にはケーキを焼こう」を掲載させて頂ける予定です。
是非、お手にとってみて下さい。

お楽しみに!!

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プロフィール

HN:
藤巻舎人
性別:
男性
趣味:
読書 ドラム 映画
自己紹介:
藤巻舎人(フジマキ トネリ)です。
ゲイです。
なので、小説の内容もおのずとそれ系の方向へ。
肌に合わない方はご遠慮下さい。一応18禁だす。

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