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藤巻舎人 脳内ワールド

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県立男子高校の日常 【草間ケイスケ】(5)


    県立男子高校の日常 

         【草間ケイスケ】(5)


 クッソ~、綿貫の野郎、いったい何処に行きやがったんだ? こんなに俺は盛り上がってるのに、ああ、チンポ扱きたい! イキたい! だけど後ろで腕を縛られて自由が利かない。ホントどうすんだよ~(泣
 かき立てられた性欲が思い通りにならなければならないほど、何故か余計に興奮してくる。俺はいったいどうなっちまったんだ?


 ガラガラガラ~。
 突然背後のドアが引き開けられる音が響いた。俺は一瞬体をびくつかせたが、「コラ! てっめぇ~、綿貫! 何してたんだよ!」と叫んでハッと我に返る。
 もしかして、綿貫じゃなかったら? 誰も居ないはずの美術準備室で、椅子に縛り付けられて、胸元開いて制服の前からチンポだけ出して勃起させてるとこ他人に見られたら・・・。そう考えると恐ろしくなって、冷や汗がこめかみから流れ落ちる。だけどチンポは更に脈打つ。
 え? もしかして、俺、知らない誰かにこんな自分を見られることに興奮してるのか?
 ますます自分が疑わしく、わからなくなってきた。


「アレ? その声、ケイスケ君?」
 驚愕で、目玉が飛び出そうなくらいにカッと見開いてしまった。こ、この声は、シンジ・・・。浜田シンジ?!
 最悪だ。
 意識が本当に遠のきそうになる。まさか、シンジがここに来るなんて。


 背後の気配は、入り口のドアを閉め、俺の前に出ようと近づいてくる。
 俺は恐怖で口も腕も、体全部が痺れて何も出来ずにいた。眼球すら動かせない。しかし人の気配は確実に・・・。


「やっぱりケイス・・・ケ、君・・・?」
 当然、俺のこの格好を目の当たりにして、驚きと戸惑いを隠せない様子。声の主である紛れもない浜田シンジは、まじまじと俺の姿を凝視する。
 ううう・・・、見ないでくれ! そして何も訊かないでこのまま出てってくれ! そう叫びたくても声が出ない。俺は力んで石みたいに固くなった首を必死で傾げ、シンジから視線を逸らせた。だけどな、ハァ、ハァ、こんな状況でも、やっぱり興奮してるんだよ。むしろ普段以上にエロく暗い欲望が、沸々と湧き上がってくるんだ!
 意に反して、というか正直にと言うべきか、チンポの先からは、淫乱な汁がトロ~リと溢れ出てきた。


「なんか、スゴイね・・・」
 急にシンジの声が近くで聞こえたので、びっくりして目を開くと、シンジはいつの間にか俺の開かれた脚の間に膝を突いてしゃがみ込み、脈動するチンポを眺めている!
「触ってもイイ?」シンジはそう言って手を伸ばす。
「あっ・・・、や・・・」
 あっ、やめろ! と言いたかったけど声が出ない。俺のチンポが優しく暖かいシンジの手で握られる。
「んんっ・・・」思わず喘ぎが漏れる。
「太くて、熱い」どこか熱を帯びたような声で呟くシンジ。「動いてるよ? ケイスケ君。ケイスケ君のチンポ、生き物みたいにビクビクしてるよ!」


 小学生が珍しい小動物でも見るような好奇の目で、自分の手に納まった俺のチンポを見つめるシンジ。
 あああ、そんなに見るな! 手ぇ縛られて、チャックからチンポおっ勃てて、何も抵抗出来ない状態で大好きなシンジにチンポ握られて、俺、俺、もうダメだ。何が何だかわかんねぇ~!!
「興奮してるんだ? ケイスケ君」
 ハッと息を呑む。いろんな思考を一瞬で巡らせたが、反射的に俺は無言でうなずく。
「イキたい? 出したい?」
 そんなことを、かわいいシンジが子犬みたいに上目遣いで訊いてくる。俺は嬉しくて興奮して夢のようで信じられなくて、だけど激しく首を縦に振った。
「ケイスケ君」日に焼けた顔、クリッとした目。そんなシンジが愛らしく俺を見つめる。「相手に対する想いを、相手にして欲しいことを、ちゃ~んと言葉にしないと伝わらないんだよ?」
 少しかすれた、高めの声が、胸をくすぐる。俺は何も抵抗出来ない。


「・・・くれ。扱いてくれ。俺のチンポを扱いてイカせてくれ!」
 羞恥心と興奮で顔を真っ赤にする俺。言っちまった! とうとう言っちまった! シンジに!
「へへへ、そう簡単には出来ないんだよな、草間ケイスケ!」

 えっっ!???

 今何て? 今のシンジが言ったのか? 声はシンジの声に間違いない。だけど、何かが違った。
 俺はチンポを掴むシンジを見下ろす。シンジだけどシンジの顔ではありえないような、不敵な笑顔を浮かべるシンジの顔があった。
「・・・、シンジ? だよな?」
「ま~だそんな寝ぼけたこと言ってんの?」
「お、おまえ誰だ・・・?」


   <つづく>
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県立男子高校の日常 【草間ケイスケ】(4)

 
   県立男子高校の日常

   【草間ケイスケ】(4)



「覚悟しろ、これからが本番だ」
 綿貫の決意の責め言葉に、ケイスケの欲望は更に昂ぶっていく。俺、俺、もうダメだ。綿貫が欲しくて欲しくて堪らない。もうなんでもイイからくれ。もっと、もっとおまえが欲しい。
 涙と唾液でべとべとな顔をクシャッと歪めて、貪欲に欲しがるケイスケの顔を見ていると、綿貫の理性も霞んでくる。ただ辛うじて正気を保っていられるのは、これが幻影だとわかっているから。この特別な場所と時間が見せている幻なのだと。


 ケイスケ、今はオレのことをこんなに欲しがっていても、それは結局性欲でしかなくて、コトが終わればまたシンジの方を向くんだろ? 何事も無かったように笑顔でシンジのことを話すんだろ? わかってるから、こうして体だけの繋がりでも、おまえを最高に楽しませてやりたい。
 だけどな、最後までは連れて行ってやれないんだ。おまえはまだわかってない。オレのことも、シンジのことも。
 シンジのことを好きになるということは、シンジを相手にするということは、とんでもなく恐ろしいことでもあるんだ。それはもの凄いイバラの道なんだぞ? 幼馴染のオレだかろこそわかる。
 だから、おまえがまだ傷物になるまえに、オレの方を向いてくれれば・・・。


 綿貫は言いかけた言葉を飲み込む。言葉で言ってもどうせわかりゃしない。もしかしたら、おまえの気持ちが本物なら、シンジに辿り着けるかもしれない。これはせめてものオレからのエールだ。受け取れ。
「ケイスケ、好きだぞ」
 そう囁いた綿貫は、再び唇を深々と重ねた。同時に左手で器用にシャツのボタンを外してやり、右手でヌルった亀頭を手のひらで捏ねくり回してやる。
「んんんぐぐぅ~!!」
 強すぎる刺激に思わずのけ反るケイスケの頭を左手で押さえ、呻き声を無理矢理キスで封じ込め、亀頭責めの手は抜かない。撫で回したと思ったら、ギュッと握って鈴口あたりに親指をねじ込んでガマン汁を塗り広げ、カリの裏をなぞってやったり、扱き挙げたりした。
「ああ! ワタァ、んん~・・・」
 何度も耐え切れなくなり、悲鳴のような喘ぎを上げようと唇から逃れても、その度に綿貫に捕まり、口を塞がれる。
 逃がさねぇ、徹底的に仕込んでやる。


 重なり合った二人の体はこれ以上ないくらいの熱を帯び、上気している。制服は汗で湿り、男の臭いを立ち昇らせる。 
「ハァ、ハァ、綿貫、勘弁してくれ! ハァ、頼む・・・」
 ケイスケの必死の哀願も無視して、綿貫は無言で、亀頭をいたぶるのをゆるりと再開する。
「がぁぁぁ~! 綿貫、頼む! イカせてくれ! ああ、でないと、俺、もう・・・」
 ぐらぐらと上半身を揺すって、今にも暴れ出しそうな勢い。


「これでも」綿貫は静かに囁く。「オレじゃダメなんだろ?」
 肩で息をし、濡れた顔で綿貫を見つめる。何故か恐ろしく冷静な表情に心を止める。
「いったい、ハァ、ハァ、何を・・・?」
「わかったよ、あとはおまえ次第だ」
 クソ、このままおまえを絶頂まで連れていてやりたかった。
 ケイスケの膝から下りて立ち上がった綿貫は、今にも胸が潰れそうな想いをぐっと押さえ込む。ケイスケをイカせて、歓喜の中でキスして、そのまま泣いて笑って終わらせたかった。しかし余りにも強い想いが、それだけでは済まさせなかった。初めは江藤コーチをけしかけ、そして今度は・・・。しかし、それはシンジを好きになった時点で避けられないことだった。
 仕方ないんだよ、ケイスケ・・・。


 綿貫はいまだ興奮冷めやらぬ色っぽいケイスケをしばらく見下ろした後、黙って通り過ぎ、背後のドアから美術準備室を出て行った。
「オイ! 綿貫ぃ! どこ行くんだよ!!」
 背後から聞こえるケイスケの戸惑いの叫びを無視して、ドアを無情に閉める。
「アップはしておいた」とドアの脇にずっと佇んでいたらしい人影に言った。「仕上げはまかせたぞ」


    <つづく>

 

県立男子高校の日常


     県立男子高校の日常

     【草間ケイスケ】(3)


 所狭しといろいろな物が詰め込まれた美術準備室。
 その中心で、椅子に座らされ、後ろで両手を縛られ密かに興奮している男、草間ケイスケ。彼を縛ることに興奮している、一方的片思い、綿貫コウヘイ。
 二人の志向は一致しているのに、心はすれ違いのまま。それは悲しさを通り越して、笑いを誘う。人間関係とは、そういうものかもしれない。


「イデデ! きちぃよ!」
 荒縄が手首に食い込み、声を上げるケイスケ。
「あっ、悪ぃ・・・」
 大好きな男を縛ることに興奮し過ぎて細分が見えなくなっていた綿貫は、思わず素で謝ってしまった。
 ヤベ、なんで謝ってんだよ、オレ。主導権はこっちにあんのに。
 と直ぐに我に返る。
 逆にケイスケはちょっとしらける。
 なんで謝んだよ。むしろもっとキツク・・・って俺何考えてんだ?
 とMっぷりを発揮し始めていた。


「むっふっふっ、どうだ? 動けまい!」
 正面に回った綿貫は、両腕を組んでケイスケを威圧的に見下ろす。
「アホ、何の遊びだよ」
「ほう~、そんな口きいてもいいのか? シンジの中学時代のマル秘写真はいらんのか?」
「な、何だよソレ? 聞いてねーぞ?」
 ケイスケは縛られた椅子ごと立ち上がろうとした。
「まぁ。落ち着けよ♪」
 そう言ってケイスケの肩を押さえ、膝の上に跨る綿貫。


「へっへぇ~、イイ格好だよなぁ、ケイスケ」
 膝の上に乗られ、まったく身動きがとれないケウスケは、奥歯をぐっと噛み締める。大粒の汗がこめかみから音もなく流れ落ちる。
 抵抗できない男、支配権を握った男。やっとこさ二人はそれぞれの役にはまっていく。 


 綿貫はケイスケの胸に両手をあてがい、人差し指を真っ白なシャツのうえに這わせ、やがてお目当ての乳首を探し当てた。
「んんっ・・・」
 指が乳首に当たった瞬間、思わず体をびくつかせ、声を漏らしてしまうケイスケ。
「なんだよ、もっと大声でよがってもいいんだぜ? どうせこんな校舎の端っこ、誰にも聞こえやしねえって」
「ウルセエヨ・・・」
 

 じっくりと焦らすように、シャツの上から乳首をねぶる。指で円を描いたり、時には爪を立ててカリカリと引っ掻くみたいに。
「ハァ、ハァ、ああっ!」
 強弱のあるいたぶりに、体を強張らせ、頭をのけ反らせて反応するケイスケ。
 ああ、じれってぇ・・・。頼むから直に乳首を責めてくれ。こんなんじゃ、こんなんじゃ、ああ、狂いそうだ!
 快感に苦しむ顔を眺めるのが、こんなに興奮するものだったとは、と同じく爆発寸前な綿貫。いやいや、まだまだ。せっかく手に入れた状況と玩具だ。もっと時間をかけて楽しまなければ。


「どうだ? ケイスケ。そろそろ限界なんじゃないのか? ホントはどうして欲しいのか言ってみろよ」
 いまだシャツの上からしか刺激を与えて貰えないケイスケ。それでもチンポはギンギンで、ズボンの中で行き場を失い、痛みさえともなっている。
「た、頼む・・・。チンポをズボンから出すだけでも・・・」
 俺、なんてバカなこと頼んでんだよ。
 その屈辱的な態度が、更に興奮を誘う。ケイスケは次第にMへと目覚めていく。チンポの先が熱く燃える。


「いやだ」
「なっ!?」
 実は拒否されるとはまったく思っていなかったケイスケ。次第に追い込まれていく。理性もプライドも崩されていく。その自分という人間性が壊れていく、壊されていくことに、この上もない快感を感じ始めている。
「た、頼むから・・・、綿貫」
 こんな情けなく、か弱く、そしてすべてを自分にゆだねてくるように哀願してくるケイスケの顔に、まるで好きだと告白されているような感動を覚える綿貫。
 ヤバイ、なんだよこれ? すっげ~興奮する!


 恍惚と口を半分開き、その隅からヨダレを垂らすケイスケに顔を近づける。そしてそのヨダレを舌で掬い上げながら、キスをしてやった。力なく蠢く舌を、思いっきり絡め取って吸い尽くす綿貫。
 同時にご褒美といわんばかりに片手でチャックを開け、蒸れて濡れるケイスケのチンポをズボンから引きずり出した。
「うはぁ・・・」
 思わずキスの動きを止めるケイスケ。
 口を離し、涙目の顔を覗き込む綿貫。
「覚悟しろ、これから本番だ」


   (つづく)

 

県立男子高校の日常


     県立男子高校の日常

    【草間ケイスケ】(2)


 ここは、美術室に隣接する美術準備室。細長い十畳ほどの部屋に、キャンバスや石膏像や椅子や粘土や針金や画材などが所狭しと放置され、古びた木製の棚には絵の具や薬品や画集なんかが納められている。
 木の床は絵の具や傷で汚れ、部屋中に油の臭いが充満している。


 普段から人の出入りは少なく、あるとすれば放課後の美術部の部員たちが使うぐらい。
 今は午前中の授業時間。しかも隣の美術室では授業はないので無人だし、ここは校舎の隅なので人気は無い。


 そんな狭苦しい美術準備室の真ん中に、一っ脚の椅子が置かれ、そこに腕を背後に回し、ロープで縛られ、真っ白なシャツはボタンを全部外され、良く筋肉のついた胸がはだけ、制服のズボンは前のファスナーだけが開かれ、そこから隆々とそそり立つチンポをさらしている男が座っていた。いや、座らされていた。


 そのチンポの先からはいまだ先走りが溢れ、びくんびくんと脈打ちながら垂れ流している。
 くそ、綿貫の奴、散々俺のこと弄びやがって、挙句の果てにどこ行きやがったんだ? 草間ケイスケは頭をがっくりと落としながら内心悪態をついた。
 もしかしてこれが噂の放置プレイってやつか? しかもこんな状況なのにチンポびんびんだし。俺ってやっぱりMだったのか?


 休み時間に、「体ちょっとかせ」と言われ、美術準備室の前で待ち合わせをした。授業が始まって少したった頃、綿貫が現れた。そして慣れた感じで準備室の鍵をポケットから取り出し、ドアを開けた。
「なんで鍵もってんだよ?」
「ん?」と面倒臭そうに綿貫。「それなりのコネがあんだよ」


 促されて入った準備室は、むせ返るような油の臭いでいっぱいだった。ケイスケは思わず咳払いをした。ここでも綿貫は平気な様子。もしかしてよくここを使ってるのか?
 綿貫はガラクタの中にあった古ぼけた椅子を持ち出し、辛うじて空いている部屋の中心辺りに置いた。
「まあ、座れよ、ケイスケ」
「あ? ああ」
 少し不安げにケイスケは勧められるまま埃っぽい椅子を手で払い、腰掛ける。訳がわからないが、何故か心臓が高鳴る。


「なあ、ケイスケ」綿貫はいろんな物が散乱する木製のテーブルの上にあった麻縄を手に取りながら言った。「前から思ってたんだけど、おまえってさぁ、ちょっと、つうかかなりMっ気あんだろ?」
「あ? なんだよそれ」しかし無意識に声が震える。「なわけねぇよ」舌が乾いて上手く発音出来ない。
「そうか? コーチも言ってたけどさぁ」綿貫は手に持ったロープを見せびらかすように弄ぶ。「このロープ、何に使うか気にならないか?」


「き、気になるわけねーじゃん」
 ケイスケは強がってみたものの、不安の裏側に期待が隠れているのに気付いて驚いていた。そして正直な体は即反応し、握った拳には汗が滲み、こめかみの血管はぴくぴくと動き、チンポは音も無く鎌首をもたげ始めていた。
 綿貫はケイスケの分かりやすい反応を見て楽しみながら、興奮を必死で抑える。こ、これから大好きなケイスケを縛ってやる。オレの気持ちを知りながら、シンジのことばっかり見やがって。おまえが悪いんだぞ? だけどケイスケも楽しんで、オレも楽しめるんだから、別にやましいことはないのか? まぁ、あるとすればこの後に待ってるイベントか。
 まぁ、それは仕方が無い。その時までは存分に楽しませてもらうぜ!


「じゃあ、いっちょ試してみるか?」
 綿貫はその体格からはちょっと想像できない素早さでケイスケの背後に回ると、腕を取ってロープで固定し始めた。
「わ、バカ! マジかよ?」
「今さら何言ってんだ。興奮してるクセに」
 確かにケイスケは欲情していた。ある意味期待していた通りの展開に、興奮を隠せないでいた。お、俺、ホントにロープで縛られてる。いったいどんなことされるんだ?


    <つづく>

県立男子高校の日常


     県立男子高校の日常

     【草間ケイスケ】 (1)


 二限目の終わりのチャイムで目が覚めた。机につっぷしてた体を起こし、欠伸といっしょに背伸びをした。
 ふぁ~ぁ、良く寝た。しっかし数学ってぜんぜんわかんねぇな。つぅか授業始まってソッコー眠ったんだけど。しかし腹減った。早く昼になんねえかなぁ、もう食っちまおうかぁ。
 そう思った俺は、二つ隣の席で同じ野球部の綿貫の方を見た。一緒に弁当食おうと思って。だけど綿貫はまだ寝ていた。
 あいつ、一限目はさぼってたな。どこ行ってたんだ?


 起こしてやろうかと思ったけど止めた。綿貫は眠っているところを起こされると滅茶苦茶機嫌が悪い。一度クラスの誰かがいたずらで起こしたら、そいつをマジで殴ってた。綿貫はコワモテで通ってる。結構カワイくて、純情なのになぁ。多分、素直じゃないんだろうな。へそ曲がりってやつ?


 だから一人で弁当食おうと思ってたら、教室にアイツが入ってきた。違うクラスなのに堂々と。なんか自信満々な顔で。
 浜田シンジだった。一年生で一番背が低くて、髪の毛尖がらせて、犬コロみたいにカワイイ、俺の大好きなシンジだった。


 シンジはずんずんと綿貫の席に近づいて、その目の前で止まった。
 えっ!? もしかして? ヤメロ、シンジ。起こすのか? 殴られるぞ!!
「お~い、コウヘイ。起きろよ」と軽く声を掛けるシンジ。
 亀のようにうずくまって、ピクリとも動かない綿貫コウヘイ。
 何故か止めるどころか成り行きを見守ってしまう俺。


 ユサユサと肩を掴んで揺すってみる。それでも起きない綿貫。業を煮やしたようにシンジは頭上高く左手を掲げ、次の瞬間、思いっきりその手刀を綿貫の黒々とした坊主頭に振り下ろした。
 ええ!!?? いきなり空手チョップ? 瓦割りならぬ頭カチ割り?


 バシッとヒットしたシンジの手刀。鈍い音がした。
 その瞬間、がばっと体を起こした綿貫は、頭に衝撃を与えて眠りを妨げた犯人を確かめようと目の前にいるシンジを物凄い形相で睨んだ。
 な、殴られる!!
「コウヘイ、英語の教科書かして♪」
 問答無用のシンジの無邪気な笑顔。
「や・だ」
 寝ぼけ顔に戻った綿貫は、ボソっと呟いた。
 アレ? 怒らないのか? 殴らないのか?
「ええ!? なんで? 即拒絶? ていうかコウヘイのクラス、今日英語の授業あるじゃん!!」
「おまえみたいな奴にかすモノはない」
「ふんぬぅ==!! なんだよ、コウヘイのケチクソ! あれか? ホントは持ってないんじゃん? このやる気ナシ雄! バカ!」
 
 
 うわ~、まるで小学生のケンカだよ。だけど、シンジにはこれが似合ってるような・・・。かわぇぇ♪
「このガキ、言わせておけば・・・」
 綿貫はガタンと席から立ち上がって、シンジの襟元を掴んだ。
「わっ、ナニ? 暴力反対! この筋肉ゴリラ!」
「少し黙れ」
 そう言って、シンジの華奢な首に腕を回し、スリーパー・ホールドを決める綿貫。


「ちょ、タンマ! ふぐっ、ギブ、ギブ!」
 足を踏み鳴らして、首に巻きついた腕を力なく叩くシンジ。
「ホラホラ、おとしちまうぞ~♪」
 どこか楽しそうな、完全にいじめっ子顔の綿貫。
「ふぐ~~!!」
 顔を真っ赤にして、声にならない悲鳴を上げるシンジ。
 そんな顔もまたワカイイ♪


 その状況を興味津々眺めていた俺と、綿貫の視線が不意に合わさった。そして何か悪い事を思いついたようにニヤリと笑い、シンジの首から腕を解いた。
「シンジ、オレは教科書ねぇけど、ケイスケならかすってよ」
 うう、なんでいきなり俺に振る? 俺がシンジのこと好きだからって、気ぃ遣ってくれてんのか?
「ハァ、ハァ、え? ケイスケ君が?」
「そっ。アイツがカワイイシンジのためにかすってさ」
「え、まぁ、持ってるからかすケド・・・」
 俺はちょっと動揺しながら机の中から英語の教科書を取り出した。


「ドウモね! ケイスケ君! ちゃんと落書きしてか返すから♪」
「ええ!! それは」
「頭の中は小学生並みだからな」
「どっかのバカ・ゴリラとは大違いだね。じゃ!」
「この、ガキ!」
 また掴もうとした綿貫の腕をすり抜け、シンジは舌を出しながら教室から出て行った。
 ふぅ、なんとも騒がしい奴らだ。
 さて・・・。


「おい、綿貫」俺は綿貫の方を見やる。「いったいどういうつもりだよ」
「ん? どういうつもりって、仲良くなるチャンスをつくってやったんだぞ?」
「んん、それは、まぁ・・・」
 俺は恥ずかしくなって顔を赤くする。なんか女子中学生みたいなことやってるなぁ、俺。
「まぁ、一つ貸しっつうことで」グイっと俺の肩に腕を回し、耳元で囁く。「ケイスケ、次の授業、サボろうぜ」
「あ? なんで?」
「ちょっと体かせよ」
 さっきまでとは違い、その顔は真剣で、声はどこか熱がこもっていた。
 こういうときの綿貫は決まって・・・。
 俺の心臓は高鳴り、チンポがちょっと反応した。



     <つづく>

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プロフィール

HN:
藤巻舎人
性別:
男性
趣味:
読書 ドラム 映画
自己紹介:
藤巻舎人(フジマキ トネリ)です。
ゲイです。
なので、小説の内容もおのずとそれ系の方向へ。
肌に合わない方はご遠慮下さい。一応18禁だす。

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