狙われた秘密特訓 4
「浜田ぁ~」湯気の立つシャワーを全身に浴びながら、せつなくあいつの名前を呟く。「俺、もうたまんないヨ~」
犬コロみたいなシンジを思い浮かべ、びんびんにいきり立つチンポをひと扱きする。
ああ、やべぇ、出してえ・・・・。
誰もいないとはいえ、いつもは顔の知った奴らがひしめき合ってる学校の中でオナニーをするなんて、何かとてつもなく畏れ多いことに思え、それと同時にすごく興奮させられもした。
この精神的な壁を乗り越えて出せば、今までに感じたこともない快感が得られるんじゃないか? ああ、ますます興奮する!
「おい」突然、背後で声がした。「誰かと思えば、ケイスケじゃないか」
「ワァッ!!」驚いて思わず大声をあげてしまった。
「バカ、デカイ声出すな! こっちがびっくりした」
「・・・・・、コーチ」と安堵の声を漏らすが、ハッとして前の壁の方を向き、股間を隠すように前傾姿勢をとる。余りに不自然だけど、しかたがない。こんなところで勃起してるの見られたら、オナニーでもしてたと疑われる!
(ていうか、ほとんどそのつもりだったんだけど)
「おまえ、まだ残ってたのか」と裸の江藤コーチは言った。
「はぁ、まぁ・・・」
江藤コーチは野球部で、もうかなり高齢の監督をサポートする立場にある。ゆくゆくは監督を引き継ぐことになるらしい。
ウチの野球部のOBで、コーチが主将を務めた三年のときに甲子園に出場していた。東京の体育大学を出ていて、二十五歳。若くて体格よくて、爽やかな風貌、アニキ的性格など、いろんな意味で野球部、はたまたその他の生徒から人気がある(らしい)。
「オレもシャワー浴びようと思ってな」と陽気なコーチ。隣でシャワーのバルブを開き始める。「ん? なんだ、どうした?」
「いえ、別に・・・」抑えようとすれば余計に膨張する。悲しき若さ。
俺の態度を不審に思ったらしく、うつむき加減の俺の顔を覗き込もうとする。
このアホコーチ! ちょっとは思春期の気持ちを察しろ! 空気読め!
「具合でも悪いのか?」
「いえ、大丈夫です」
俺は右腿を少し上げ、右側にいるコーチから股間が見えないようにした。
「あっ! もしかして、ちょっと、おまえ」
コーチは突然両肩を掴み、俺の体を自分の正面に向けさせた。
哀れ、草間ケイスケ。隆々とチンポを勃起させた姿を、他人の前にさらけだしてしまった。
ううう、どうすりゃいいんだ。家族にもこんなとこ見られたことないのに・・・。(泣)
「ははぁん、なんだ、おまえ溜まってたのか」と訳知り顔でニヤリと笑うコーチ。
「いいえ、そんなんじゃ・・・」
(ではいったいなんなんだ?)
ああ、そんなマジマジと見ないでくれ。
肩はまだコーチに掴まれたままだし、こんな状況じゃあ前も隠せないし、しかもとんでもなく恥ずかしいのに、チンポははち切れんばかりに怒張している!
「ようし、今日は特別にオレがイイことしてやろう」
「へ?」
いったい何をどうしようってんだ?
訳もわからず戸惑う俺を尻目に、コーチは有無を言わさない笑顔でいう。「まあ、いいからいいから♪」
<つづく>
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