「あぁん、オレ、オレ、スケベになっちゃうよぉ! 気持ちイイよぉ!!」
櫂は叫んで、チンポを扱く俺の手を握ってきたけど、もうすでに遅かった。白濁とした体液が勢い良く何度も噴出し、自分の無防備な腹の上にいやらしく落ちていった。 発射するたびに、体をこわばらせ、ビクンビクンと小刻みに震わせ、短い悲鳴をあげた。
激しい射精が終わったり、次第に櫂のチンポが手の中で勢いをなくし、萎れていく。その感覚が、切なく、たまらなくいとおしかった。
しばらくお互いがそれぞれの余韻に浸る。
そして、先に我に返ったのは俺だった。
「櫂・・・、ダイジョブか・・・?」
ずっとベッドに沈んでいた櫂は、今眠りから覚めたみたいにぼんやりと答える。
「・・・、うん」
そしてゆっくりと上半身を起こす。
「いっぱい、でちゃったなぁ、これがオレのチンポから出てきたって思うと、なんか恥ずかしいよ・・・」
「別に、みんな出してるモンだぞ」
「み、みんなこんな気持ちイイことしてんの?」
「い、いや、みんなってことはないケド。まぁ、やってる奴はやってんだろ」
青臭いにおいが立ち上ってくる。体を起こしたから、精子がドロリと流れ落ちる。
「冷たいだろ。拭いてやるよ」
俺はハッとしてティッシュを探す。
腹にぶちまけられた体液を拭いてやる。
櫂はおとなしく腹を見ている。
「なんか、パリパリする」
なんて笑いながら、うれしそうに言った。
「あとで、風呂入れよ」
「陽ちゃんも一緒に?」
「ば、バカ! そりゃ無理だろ」
「別におかしくないだろ? 男同士なんだし」
「いや、まぁ、そりゃそうだけど・・・」
なんだ? なんで俺がドキマギしなきゃならないんだ?
「陽ちゃんも、出したいんじゃないの?」
櫂はそう言って膨らんだままの俺の股間に触れた。
まだ裸のままの櫂。坊主頭の顔が、モノ欲しそうに見上げてきた。
「こ、今度な! 今度!!」
俺は顔が赤くなるのを隠すのに、ベッドから立ち上がり、ドアの方を向いた。
「早く服着ろ。それと、お母さんとお父さんが心配してたからな。ちゃんと機嫌なおせよ。メシもちゃんと食え」
「うん。わかったから、また陽ちゃん、ココに来てくれる?」
「お、おまえ・・・」
ん、なんか俺の方が誘われてるんですけど。
「じゃないと、また、オレ機嫌悪くなるかも~♪」
「このヤロ~!!」
俺はまだベッドの上にいる櫂に飛び掛り、押し倒す。
「今度はもっと気持ちイイことしてやるよ」
そして、生意気で柔らかな唇を、口に含んだ。