唇を重ね、ねっとりと舌を絡めながら、自分だって櫂に負けないくらい興奮していることを自覚した。
決心したとはいえ、櫂はまだ中学生、オナニーだってしていたかどうかわかったもんじゃない。もちろん、他人にチンコ扱かれるなんて初めての体験なわけで。しかも男に。
いいのかな、いいのかな、ってずっと不安と焦りがあるわけで。コイツの初めての相手がこんな俺で、しかも男だなんて。だけど、櫂も俺のこと好きみたいだし、求めてたみたいだし、それは男が好きってことになるわけで、なんていろいろ言い訳を思い浮かべてみる。
そうこうしている間にも、櫂はカワイイ舌を一生懸命に俺の動きに合わせて動かしている。顔を真っ赤に火照らせながら、気持ち良さで恍惚の表情を浮かべながら、今にも意識が飛んでしまいそうなトロンとした薄目で、俺の顔を見つめている。言葉にならない言葉が、伝わってくる。
あぁ、陽ちゃん、陽ちゃん、陽ちゃん・・・・。
俺にこの幼い、溢れんばかりの櫂を、受け止めることが出来るかな。
先走りでヌルヌルなチンコを、包皮の上からやわやわと優しく、大切に刺激しながら、思う。
俺だって、そんなに経験あるわけじゃない。高校の頃、部活の先輩と何度かしただけだ。あとは自分のオナニーの延長線上みたいなもんだ。
グミみたいにクニクニした乳首を摘む。敏感な櫂は即反応して、ビクッと体をつんのめさせる。つたない舌の動きが止まり、新しい快感に溺れてしまう。
ああ、何もかもが新鮮で、かわいくて、幼くて、もっともっといじりたくなる。もっともっと櫂が欲しくなる。ダメだ、櫂を好きになってしまう、ていうか、好きで好きでたまらない。いったいいつからこんな感情が? 疑問や後ろめたさが、頭をよぎるけど、抑えられそうにもない。
「櫂、好きだよ」
ずっと吸っていた口を離し、櫂を見つめながら囁く。
言ってしまった。遂に言ってしまった。これでもう、後戻り出来ない。
俺は答えを待つように、チンコと乳首を責める動きを止める。
「陽、ちゃん。・・・俺も好き」甘えたように、櫂は呟く。「ずっと好きだったよ。ずっと陽ちゃんが欲しかった」
濡れた唇から、とろけそうな言葉が、トクトクと溢れ出してきた。
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