「先輩、俺と一緒に寝たいんすか?」
「ば、ば、バカ・・・」
海老沢正人先輩は、テレビの棚に背中をぴたっとくっつけ、両手を床につき、膝を立てて、真っ赤な顔をうつむかせた。
アレレ? ヤバイかな? やり過ぎかな? ていうかこれからどうすればイイ? どこに持ってけばイイ? わかんねぇや。なんも計画なんてあったもんじゃないし、そもそも俺、こういうの初めてだし・・・。
けど、引っ込みがつかない。
「い、イヤだなぁ先輩、そんなに寝たいなら言ってくれればイイのに~。さ、ココ、どうぞ、遠慮無く♪」
俺はササっとベッドの端に寄って、空間をあけた。ちょっと冗談っぽくなるように間の抜けた声で。
「あ、浅見・・・」
あららら? なんか先輩の糸目が心なしか潤んでいるような??
か、か、カワイイ!! ああ、もうなんかブチ切れそうなんですけど。それってなんかいろいろとOKな感じなんですか? 飛びついてがぶっと食べちゃいたい♪
「せ・・・せんぱ・・」
「ねえ、正人ぉ~!」そこで突然、階下から母上の甲高い声が聞こえてきた。「お風呂、二人で先に入っちゃいなさい!」
一瞬固まる二人。
「ねえ、聞こえてる?」
「う、う~ん」やっとのことで金縛りが解けたみたいに先輩が返した。「聞こえてる。入るって!」
「そう。早くね~!」
ドアの方を向いて声を上げていた先輩が向き直る。俺と視線が合わさる。俺はベッドに寝そべったまま、先輩のまだ赤い顔を見つめる。
キタキタキタ==!!!! お約束モエ・イベント来た==!!
お・ふ・ろ♪
あ、けど一般家庭のお風呂だからなぁ、別々に入るのか。
「浅見、じゃあ下に」
「あ、はい」
「二人で入るか、風呂」
「はい」
俺は半勃ちのチンコをばれないようにかばいながら、ベッドから降りた。・・・・んん? 今、なんか、え? 二人で??
「階段下りて、左のすぐだから、風呂。先に入っててくれ」
「・・・」
「タオルとかパジャマとか用意したら、オレもすぐ入るから」
俺は何も言えないまま、部屋を出て階段を下りた。
え?え?え? 二人? 二人でマジ風呂入るの?
すげぇよ、すげぇよ! けど・・・、俺、理性を保てるだろうか。完全に勃起しちゃうんじゃないだろか。
ええ~い、ままよ! どうにでもなれ!
勃起しちまったら見せ付けてやれ!
そしてそのまま先輩のモノも・・・!!
脱衣所でTシャツとジャージとパンツを脱ぎ、カゴの中に放り込む。
あ~のぉ~、なんかもうガチガチに勃起してるんですけど。
先っちょ濡れてるんですけど。ここで扱きたいくらいなんですけど。しかしそれはぐっと堪える。頭まで爆発寸前ですよ、コレ。
体をお湯で流して、シャワーを浴びる。なんかわかんないケド、一応体の隅々まで洗っとく。
「浅見ぃ、ここに着替えとタオル、おいとくぞ」
「あ、は~い」
って、ホントに先輩、服を脱ぎだしているし!! ドアのすりガラス越しに、その姿が見える。
え、ちょ、ちょっと待ってよ! 俺は慌てて湯船に飛び込んだ。
もしかして先輩はとんでもないドSだったりして! 俺に裸を見せるだけ見せて、我慢してる俺を見て楽しむつもりだったりして! そんなだったら、そんなだったら、俺、俺・・・。
『ガチャン』
と折りたたみ式のドアが開き、ガチっていうより、少しムチっとした、日焼け跡がエロい先輩が、股間をタオルで隠して入ってきた。
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COMMENT
アレ?
どうか読んで下さってるみなさん、ついてきてください。
ゴメンナサイ。